高速道路の渋滞対策の裏ワザ

高速道路の渋滞は行楽シーズンのひとつの風物詩ですが本当ウンザリしますよね。

避けられるなら避けたいと誰しも考えるものです。


こんな時、多くの人が考えるのが、

一度、混んでる区間の高速道路を走らずに一般道を走ってから、
改めて高速道路に戻るという方法。

急がば回れで、だらだらと並んでいるよりは早いのではと思えますが、

「渋滞学」の第一人者である、東京大学先端科学技術研究センターの西成活裕教授の研究によると、

「多くの場合はそのまま渋滞の中にいたほうが早い」

という結論が出ているようです。


渋滞を避けて一般道を走るというのは誰しもが考えることなので、
結局一般道の方も渋滞していることが多く、
余計な迂回や信号がある分だけ一般道は不利になる、ということらしいです。


じゃあ、渋滞中の高速道路を走るとしたら、どこのポジションを取るべきなのか?

西成教授の研究から実は

「左車線のほうが右車線より最高15分か最低でも6秒早く目的地に着く」

という結果が出ているのだ。


結局は、渋滞時でも大人しく走行車線に並んでいるドライバーが一番得をするってことですね。



また西成教授は「車頭距離2秒ルール」というのを提唱しています。

これは、ドイツ、イギリス、アメリカといった欧米先進諸国でも推奨されているもので、
自分の車が前の車がいた場所に2秒後に着くように運転する方法です。

日本では教習所で車間距離は100km/hなら100m、80km/hなら80mって教わりますよね。
これらの国では「車間距離は2秒」って教わるそうですよ。


コツは、前方の車が何か目印となる場所を通過したとして、
そこに自分の車が「イチ・・ニ・・」と2秒数えたときに到達するようなイメージですね。

2秒の距離はもちろん車のスピードによって違います。

計算してみると、

時速100kmであれば車間距離55メートル、
時速80kmだったら車間距離44メートル
時速60kmだったら車間距離33メートル
時速40kmだったら車間距離22メートル

なんで、ちょっと覚えやすいですね。
(100km/hは本当は56メートルなんですが覚えやすさ優先!)



ちなみに現状だと、一般的な高速道路だと
前の車との差がだいたい1.2秒なのだそうです。

また、2秒より長すぎてもいけなくて
例えば4秒ぐらいだと間に割り込まれたりして逆に危ないようです。


この「車頭距離2秒ルール」を全ドライバーが実践すれば
理論上は日本中から渋滞が消えるのだそうです。


みんなで実践してみましょう!


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