押井守エヴァQに一言物申す!「エヴァQ?オバQの間違いかと思った」

押井守の「世界の半分を怒らせる」。 「押井守の「世界の半分を怒らせる」。第6号」より。

・見ていませんが、おそらくは『エヴァ』という作品について、もっとも適切に語り得る人間のひとりであろうと自負しております。
・キャラクターの周辺に関してはパンツ降ろしっぱなしで、監督である庵野の現実のまんま。
・物語に関してはまるで無頓着。まさにステロタイプのオンパレードで、いつかどこかで見たもののコピーの連発。
・「テーマがないことがバレちゃった」という宮さん(編集者注:宮崎駿監督)の物言いは、その限りおいて全面的に正しいことになります。
・騙されたいと思って見るぶんには十二分に機能しても、表現を成立させるための方便に過ぎないから結末を引き伸ばすだけで、落とし所が想定されていないことは明らかですから、これはドラマと呼ぶべきものではありません。


押井さんの作品は私も好きです。
大好きなシリーズの一つである「攻殻機動隊」シリーズは押井さんの作品で知りました。

押井さんはストーリーのオリジナル性を重視しているような印象を受けます。

だからこそ、
“ステレオタイプのオンパレードで、どこかで見たもののコピーの連発”

という評価に繋がっているのでしょうか。

ただ、この”コピー”という部分については庵野氏も認識しているというか、

以前、宮崎駿氏との対談をされた際に

「僕らの世代は過去のコピー」

みたいなことを言っていたのを思えています。

たしか、この番組↓

続きがないのが残念、、、

ただ、コピーという認識はしていても
現代の日本の作品はコピーのコピーがはびこっていて
今後の日本のアニメ界を危惧するような発言もあったことを覚えています。

エヴァンゲリヲン以降これといって社会現象となるぐらいの作品はでてきていないと思います。
私のようなそこまでアニメファンでもないような人間でもハマってしまうような作品。

北野武氏も黒沢さん以降、それを超える映画人が出てきていない、
今の日本映画はその遺産でやってきている、というようなことも言っていましたね。


ただ、

エヴァQが公開されて絶賛の声の方が圧倒的に多いですが、

今回の押井さんのように「世界の半分を的に回して」でも意見を投げかけてくれる人材が
日本にいるということはとても誇れることではないでしょうか。


これまで日本の経済を栄えてきた「モノ作り」が危うくなってきた時代に
これからの日本の進むべき道の一つに「コンテンツ」という道が残されています。

今後どのような作品が日本から生まれるのか楽しみではありますが、
過去の素晴らしい遺物を乗り越えて新しい世界を切り開いて連れて行ってくれるような
救世主のような逸材がまた日本で生まれてくれることを願います。


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